
ピックルボールのパドルは海外ブランドが中心で、名前を見ても違いが分かりにくいもの。主なメーカー10社の特徴と価格帯、初心者が最初の1本を選ぶ基準をまとめました。結論、最初は1〜2万円台の「重すぎない・厚めのコア」のパドルで十分です。
- ピックルボールのパドルはアメリカのSelkirkとJOOLAが2大ブランドで、日本ではヨネックスが2024年に参入しました
- 初心者の最初の1本は、税込1〜2万円台・重さ220g前後・コア厚16mmのモデルを選べば失敗しにくいです
- 買う前に専用コートのレンタルパドルで2〜3種類を打ち比べると、自分に合う重さと打感が分かります
パドルメーカーはどこを選べばいい?
初心者は、日本で買いやすく、税込1〜2万円台の入門モデルがあるブランドから選べば十分です。有名なのはアメリカのSelkirk(セルカーク)とJOOLA(ヨーラ)、日本ではヨネックスの3社です。
ピックルボールはアメリカ生まれのスポーツなので、パドルもアメリカのブランドが中心。日本では2024年にヨネックスが参入し、テニスやバドミントンの店頭でも買えるようになりました。とはいえ「ブランドで性能が決まる」わけではなく、同じブランドの中に初心者向けから上級者向けまで幅があります。まずはブランドの全体像をつかんで、そのあと自分に合う1本の条件を見ていきましょう。
パドルとは?ラケットと何が違う?
パドルとは、ピックルボール専用の板状のラケットのことです。テニスラケットのようなガット(糸)がなく、面が板になっているのが特徴です。
パドルの構造は「コア(芯材)」「フェイス(表面)」「グリップ」の3つ。コアは蜂の巣状のポリマー(樹脂)が主流で、厚いほどボールが飛びすぎず、薄いほど弾きが強くなります。フェイスはグラスファイバー・カーボンなどで、素材によってスピンのかかりやすさや打感が変わります。長さと幅の合計は約61cm(24インチ)以内と決まっていて、形はどのブランドもおおむね似ています。
主なパドルメーカー10社の特徴
世界的にはSelkirk・JOOLA・Franklinの3社が大手で、テニス由来のHEAD・Wilson・Babolat、日本のヨネックスがそれに続きます。初心者向けの入門モデルを日本で買いやすいのはJOOLA・Franklin・HEAD・ヨネックスです。
ブランド | 国 | 特徴 | 価格帯(税込目安) | 日本での買いやすさ |
|---|---|---|---|---|
Selkirk(セルカーク) | アメリカ | 「ピックルボール界のナイキ」と呼ばれる最大手。上級者モデルが中心だが、SLKという入門ラインがある | 1.5万〜4万円 | ◎ 専門店・通販 |
JOOLA(ヨーラ) | ドイツ発・アメリカ | 卓球ブランドが母体。スピン性能に定評。トッププロのベン・ジョンズが使用。入門用のEssentialsシリーズが手頃 | 7,000円〜4万円 | ◎ 専門店・通販 |
Franklin(フランクリン) | アメリカ | 公式大会のボールを供給する老舗。レジャー用から競技用まで幅広く、価格が抑えめ | 5,000円〜2.5万円 | ◎ 通販で最も見つけやすい |
ヨネックス | 日本 | 2024年7月に参入。テニス・バドミントンで培ったカーボン技術。EZONE(パワー)とVCORE(スピン)の2モデル | 3万円前後(公式ショップ 31,900円・2026年9月時点) | ◎ テニス用品店・公式通販 |
HEAD(ヘッド) | オーストリア | テニスの名門。テニス経験者に馴染む打感。入門〜中級モデルが豊富 | 1万〜3万円 | ◎ テニス用品店 |
Wilson(ウイルソン) | アメリカ | テニスの名門。扱いやすさ重視で初心者向けモデルも | 1万〜3万円 | ○ テニス用品店 |
Babolat(バボラ) | フランス | テニスの名門。振り抜きの良い軽めのモデルが多い | 1.5万〜3万円 | ○ テニス用品店 |
Onix(オニックス) | アメリカ | 入門〜中級向けの定番。コスパ重視 | 8,000円〜2万円 | ○ 通販 |
ProKennex(プロケネックス) | アメリカ | 振動を吸収する構造で、肘や手首への負担が軽い。シニアやテニス肘の経験者に人気 | 2万〜3.5万円 | △ 専門店 |
CRBN / Six Zero / Vatic Pro など | アメリカ・オーストラリア | 上級者向けのカーボン系ブランド。スピン・パワー重視。慣れてから検討 | 1.5万〜4万円 | △ 専門店・個人輸入 |
※価格帯は2026年9月時点の国内販売店・通販の目安。為替と在庫で変動します。ヨネックスの価格はヨネックス公式オンラインショップの掲載価格(2026年9月時点)。
最近はベトナム発のブランド(Kamito、Facolosなど)も増えていますが、日本で買えるお店が限られるので、最初の1本には上の表の◎のブランドが安心です。
初心者はどんなパドルを選べばいい?
「重さ220g前後」「コア厚16mm」「表面はグラスファイバーかカーボン」「グリップは細め」の4つを満たす入門モデルなら、ブランドはどこでも失敗しにくいです。
見るところ | 初心者の目安 | 理由 |
|---|---|---|
重さ | 210〜235g(7.4〜8.3オンス)の「ミッドウェイト」 | 軽いと操作しやすいが飛ばない、重いと飛ぶが手首が疲れる。中間が無難 |
コアの厚さ | 16mm | 厚いほどボールが飛びすぎず、コントロールしやすい。13〜14mmはパワー型で上級者向け |
表面(フェイス)の素材 | グラスファイバー or カーボン | グラスファイバーは弾きが良く安い。カーボンはスピンがかかりやすく打感が柔らかい。どちらでも可 |
グリップの太さ | 周囲10〜10.8cm(4〜4.25インチ) | 手の小さい人・女性は細めが握りやすい。太い場合はオーバーグリップで調整できる |
形 | スタンダード(幅広) | 面が広くスイートスポットが大きい。細長い「エロンゲート」は上級者向け |
価格 | 税込1〜2万円台 | この価格帯でカーボン面・16mmの入門モデルが揃う。5,000円以下の木製・レジャー用は上達すると物足りなくなる |
※重さ・厚さの目安は各ブランドの入門モデルの仕様を整理したもの(2026年9月時点)。
逆に、最初の1本で避けたいのは「13mm以下の薄いパワー型」「250gを超える重いモデル」「木製のレジャー用」の3つ。上達してから買い替えるときに選べばよいタイプです。
価格はいくらくらい?
入門モデルは税込5,000円〜1.5万円、中級モデルは1.5万〜2.5万円、上級モデルは2.5万〜4万円が中心です。最初の1本は1〜2万円台に収めるのが一般的です。
価格帯(税込) | どんなパドルか | 向いている人 |
|---|---|---|
〜5,000円 | 木製・アルミ製、セット販売のレジャー用 | 家族で公園で遊ぶ用。コートで続けるなら卒業が早い |
5,000〜1.5万円 | グラスファイバー面・ポリマーコアの入門モデル(JOOLA Essentials、Franklin、Onixなど) | 最初の1本。月1〜2回のプレー |
1.5万〜2.5万円 | カーボン面・16mmの定番モデル(Selkirk SLK、HEAD、JOOLAの中級ライン) | 週1以上プレーする人。長く使える |
2.5万〜4万円 | プロ使用モデル・熱成形カーボン(JOOLA Perseus、Selkirk LUXX、ヨネックス EZONE/VCOREなど) | 大会に出る人、2本目以降 |
※2026年9月時点の国内販売店・通販の目安。パドルのほかに、ボール(1個300〜500円前後)とケースを合わせて買う人が多いです。
どこで買える?
ピックルボール専門の通販、テニス用品店(店頭・通販)、Amazonや楽天の3つが主な買い方です。実物を握って選べるのはテニス用品店です。
- ピックルボール専門の通販:SANNO SPORTSなど。海外ブランドの品揃えが最も広く、入門〜上級まで比較しやすい。
- テニス用品店(ウインザー、テニスジャパンなど):ヨネックス・HEAD・Wilson・Babolatが中心。店頭でグリップの太さや重さを確かめられる。
- Amazon・楽天:Franklin・JOOLA・Onixの入門モデルが見つけやすい。並行輸入品は保証の有無を確認。
- メーカー公式オンライン:ヨネックス公式ショップなど。定価だが正規品・保証つき。
大会に出る予定がある人は、USA Pickleballの公認(Approved)パドルかどうかも確認しておくと安心です。国内大会の多くが公認リストを基準にしています。
買う前にレンタルで試したほうがいい?
はい。専用コートの多くがパドルをレンタルしているので、2〜3回は借りて打ち比べてから買うのがおすすめです。重さと厚さの好みは、実際に打たないと分かりません。
- 初心者会でレンタルパドルを借りる。施設によってはブランドや厚さの違うパドルを複数置いています。受付で「軽いのと重いの、両方試したい」と伝えると貸してくれることが多いです。
- 「腕が疲れないか」「ネット前で押さえられるか」の2点を見る。疲れるなら軽め・細めのグリップ、ボールが飛びすぎるなら厚めのコアを選びます。
- 周りの人のパドルを見せてもらう。ピックルボールのコートは「それどこの?」から会話が始まることが多く、実際に触らせてもらえます。
- 気に入った条件で、1〜2万円台のモデルを探す。ブランドにこだわるより、重さ・厚さ・グリップを優先。
PICKLYの施設ページでは、パドルのレンタルがあるかどうかを施設ごとに確認できます。まずは近くのコートを探して、手ぶらで試しに行くのが最短です。
よくある質問
ピックルボールのパドルはどこのメーカーが人気ですか?
世界的にはSelkirkとJOOLAの2社が人気で、プロ選手の使用率も高いブランドです。日本ではテニス用品店で買えるヨネックス・HEADも選ばれています。初心者はブランドよりも、重さ・厚さ・価格帯で選ぶ方が失敗しません。
初心者におすすめのパドルの価格帯は?
税込1〜2万円台です。この価格帯でカーボン面・コア厚16mmの入門モデルが各ブランドから出ていて、上達しても使い続けられます。5,000円以下のレジャー用は、コートで続けるとすぐ物足りなくなります。
パドルは重い方がいいですか、軽い方がいいですか?
最初は中間(210〜235g)がおすすめです。軽いと操作しやすい反面ボールが飛ばず、重いと飛びますが手首や肘が疲れます。試打で「腕が疲れないか」を基準に選んでください。
ヨネックスのパドルは初心者でも使えますか?
使えます。EZONE(パワー型)とVCORE(スピン型)の2モデルで、いずれもカーボン構造の本格仕様です。価格は公式ショップで税込31,900円(2026年9月時点)と入門モデルより高めなので、テニス経験者や「長く使う前提で最初から良いものを」という人向けです。
テニスのラケットで代用できますか?
できません。ピックルボールはガットのない板状のパドルを使うことがルールで決まっています。ただし施設のレンタルパドルで十分遊べるので、買わずに始めて問題ありません。
まとめ
- パドルの主なメーカーはアメリカのSelkirk・JOOLA・Franklin、テニス系のHEAD・Wilson・Babolat、日本のヨネックス。初心者は日本で買いやすい◎のブランドから選べば十分です。
- 最初の1本は「210〜235g・コア厚16mm・グリップ細め・税込1〜2万円台」を目安に。ブランドより条件を優先。
- 買う前に専用コートのレンタルで2〜3種類を打ち比べると、自分に合う重さと打感が分かります。
まずはレンタルで試すところから。PICKLYでパドルを借りられるコートを探す