
ピックルボールは、テニスの約4分の1のコートで穴あきボールを打ち合うラケットスポーツ。ルール・道具・服装・料金・始め方を初心者向けにまとめました。結論、初日からラリーが続くので運動が苦手でも大丈夫です。
- ピックルボールはバドミントンと同じ広さのコートで、パドルと穴あきボールを使う4人制中心のスポーツです
- ルールの要点は「下からサーブ」「最初の2打はバウンドさせる」「ネット際2.13mではボレー禁止」の3つです
- 初めての日は専用コートの初心者会に手ぶらで参加でき、費用の目安は1回1,000〜3,000円です
ピックルボールとは?
ピックルボールは、バドミントンと同じ広さのコートで、パドル(板状のラケット)と穴あきのプラスチックボールを打ち合うラケットスポーツです。テニス・卓球・バドミントンのいいところを合わせたような競技で、2人対2人のダブルスが基本。ボールが軽くて遅いぶん、はじめての人でもその日のうちにラリーが続きます。
ピックルボールとは、1965年にアメリカ・ワシントン州のベインブリッジ島で、家族の遊びとして生まれたスポーツです。名前の由来は「飼い犬のピックルスから」「混成ボートを指すピックルボートから」など諸説あると言われています。
日本では2024年ごろからテレビや有名人の話題をきっかけに広まり、競技人口は約33万人(2026年3月時点、ピックルボールワン調査)。前年の約4.5万人から1年で約7倍に増えたとされています。2026年4月には国内の2団体が統合し、統括団体「Pickleball Japan(PJ)」として新体制になりました。
コートと道具はどんなもの?
コートはバドミントンのダブルスコートと同じ13.41m×6.10mで、テニスコートの約4分の1。道具はパドル1本とボールだけです。
項目 | 内容 |
|---|---|
コートの大きさ | 縦13.41m × 横6.10m(バドミントンのダブルスコートと同じ) |
ネットの高さ | 中央86.4cm、両端91.4cm(テニスより低い) |
ノンボレーゾーン(キッチン) | ネットから2.13mの範囲。ここでは直接打ち(ボレー)禁止 |
パドル | 卓球ラケットを大きくした板状のラケット。木製・カーボン製など |
ボール | 穴あきプラスチック。屋内用は26穴、屋外用は40穴が一般的 |
※コート規格は国際ルール(USA Pickleball / IFP)に基づく数値。2026年9月時点。
パドルとは、ピックルボール専用のラケットのこと。ガット(糸)がなく、面が板になっているので、ボールが飛びすぎず当てやすいのが特徴です。施設のレンタルを使えば、最初は買わなくて大丈夫です。
ルールは3つだけ覚えれば大丈夫?
はい。最初に覚えるのは「下からサーブ」「最初の2打はバウンドさせる」「ネット際ではボレー禁止」の3つだけで、あとはプレーしながら覚えられます。
- サーブは下から、対角に。腰より下でボールを打ち、相手コートの対角(斜め向かい)のエリアに入れます。テニスのような上からのサーブはありません。
- 最初の2打はワンバウンドさせる(ツーバウンドルール)。サーブを受ける側は必ずバウンドさせて返し、サーブした側もその返球をバウンドさせて打ちます。3打目からはノーバウンドで打ってOK。サーブ側が一方的に有利にならないための決まりです。
- ネット際2.13mの「キッチン」ではボレー禁止。この範囲に足を入れたまま、バウンドしていないボールを打つと相手の得点。ネット前で叩きつける展開がなくなるので、ラリーが長く続きます。
点数の数え方
1ゲームは11点先取、2点差がつくまで続けます。点が入るのはサーブをしている側だけで、レシーブ側がラリーに勝つとサーブ権が移ります。ダブルスでは「自分たちの点・相手の点・サーバーが1人目か2人目か」の3つの数字を声に出してからサーブします(例「0-0-2」)。最初は戸惑いますが、周りの人が教えてくれるので心配いりません。
※ルールはPickleball Japan(PJ)が公開している公式ルールに準拠。大会や施設によってローカルルールがある場合があります。
なぜ初心者でもすぐ楽しめる?
ボールが軽くて遅く、コートが狭く、ネット際での強打が禁止されているため、テニスやバドミントンの経験がなくても初日からラリーが続くからです。
- ボールが遅い:穴あきのプラスチックボールは空気抵抗が大きく、テニスボールのようには飛びません。目で追える速さです。
- 走る距離が短い:コートはテニスの約4分の1。ダブルスなら自分の守る範囲は数歩ぶんです。
- 会話しながらできる:4人でコートに立つ距離が近いので、プレー中に自然に声をかけ合えます。「運動というより、おしゃべりしながら体を動かす感じ」という声が多いスポーツです。
- 手ぶらで行ける:専用コートの多くがパドル・ボールをレンタルしています。必要なのは動きやすい服と室内シューズくらいです。
何を着て、何を持っていけばいい?
動きやすい服と、屋内なら室内用の運動靴があれば十分です。パドルとボールは施設のレンタルで大丈夫。
もの | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
服装 | Tシャツ+動きやすいボトム(ショートパンツ、レギンス、スカート型など) | ジムやランニングと同じ格好でOK。大会以外にドレスコードはありません |
シューズ | 屋内: 室内用の運動靴 / 屋外: テニスシューズかランニングシューズ | 横の動きが多いので、底が平らなスニーカーが安心。屋内は土足禁止の施設が多い |
パドル・ボール | レンタル(無料〜500円程度) | 買う場合、入門用は数千円から。本格的なカーボン製は1.5万〜4万円が中心 |
持ち物 | 飲み物、タオル、着替え | ラリーが続くので思ったより汗をかきます |
※パドル価格は2026年8月時点の国内市場の目安。レンタルの有無と料金は施設ごとに異なるので、予約ページで確認してください。
一人で参加しても大丈夫?
大丈夫です。専用コートの「初心者会」や「オープンプレー」は一人参加が多数派で、その場でペアや対戦相手を組んでもらえます。
初心者会とは、はじめての人向けにスタッフやインストラクターがルール説明からゲームまで案内してくれる枠のこと。オープンプレーとは、予約した人同士が集まって順番にゲームを回す枠のことで、一人で来て4人組を作るのが前提になっています。
初心者会は「はじめて」「体験」と枠の名前に書いてあることが多く、参加者の多くが一人で来ています。ペアは受付や進行役が組んでくれるので、誰かを誘わないと行けない、ということはありません。PICKLYの施設ページでは、一人参加のしやすさを施設ごとに表示しているので、迷ったらそこを見て選んでください。
料金はいくらかかる?
専用コートの初心者会・オープンプレーは1人1回1,000〜3,000円が目安。公営施設のコートを使えば数百円で遊べることもあります。
遊び方 | 料金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
専用コートの初心者会・オープンプレー | 1人1回 1,000〜3,000円 | はじめての人、一人で行きたい人 |
専用コートの貸切(1面) | 1面1時間 1,000〜2,500円 | 友達4人で行く人 |
公営体育館・テニスコートの転用 | 1面1時間 200〜500円 | 道具を持っていて仲間がいる人 |
レッスン(グループ) | 1人 2,000〜4,000円 | ちゃんと上達したい人 |
※2026年8月時点の国内市場資料をもとにした目安。専用コートは屋内・屋外、平日・休日、時間帯で料金が変わります。正確な金額は各施設のページで確認してください。
どこでできる?始め方の手順
専用コートの初心者会を予約して、手ぶらで行くのがいちばん簡単です。流れは次の4ステップ。
- 近くのコートを探す。PICKLYのコート検索で、エリア・「ひとりOK」・「手ぶらOK」で絞り込めます。
- 初心者会かオープンプレーを予約する。施設のページから予約先へ進みます。はじめてなら「初心者会」「体験会」と書かれた枠を選びましょう。
- 動きやすい服と室内シューズで行く。パドルとボールは受付でレンタル。10分前に着けば十分です。
- 当日は受付→ルール説明→ラリー練習→ゲーム。90分の枠なら、後半の30〜40分はゲームをしている施設が多いです。
ピックルボールができる施設は全国で500か所を超えるとされ(2026年3月時点、業界調査)、専用コートは関東を中心に増えています。テニスコートや体育館を時間で区切って使う施設も多いので、「専用コートが近くにない」場合も選択肢はあります。
初日に聞く用語のきほん
コートで飛び交う言葉はこの6つを知っていれば困りません。分からなければその場で聞けば教えてもらえます。
用語 | 意味 |
|---|---|
キッチン(ノンボレーゾーン) | ネットから2.13mの範囲。ここに立ったままノーバウンドで打つのは反則 |
ディンク | キッチンぎりぎりに落とす、ふわっとした短い返球。ピックルボールらしい駆け引きの技 |
ツーバウンドルール | サーブとその返球は必ずワンバウンドさせてから打つ決まり |
サイドアウト | サーブ側がラリーに負けて、サーブ権が相手に移ること |
オープンプレー | 集まった人同士で順番にゲームを回す枠。一人参加の基本形 |
パドル | ピックルボール用の板状ラケット。「ラケット」と呼んでも通じます |
よくある質問
ピックルボールは運動が苦手でもできますか?
できます。ボールが遅く、コートが狭く、走る距離が短いので、学生時代から運動をしていない人でも初日からラリーが続きます。50代・60代から始める人も多いスポーツです。
テニスやバドミントンの経験は必要ですか?
必要ありません。経験があるとサーブや足の運びで有利ですが、ルールがシンプルなので未経験者と経験者が同じコートで楽しめます。
ピックルボールとテニスの違いは何ですか?
コートがテニスの約4分の1、ラケットがガットのないパドル、ボールが穴あきのプラスチック、サーブが下から、ネット際でのボレーが禁止、という点が主な違いです。テニスより体への負担が軽く、ラリーが続きやすくなっています。
何人で行けばいいですか?
一人でも大丈夫です。初心者会やオープンプレーはその場で組み合わせを作ります。友達と4人で行けば1面を貸し切って遊ぶこともできます。
子どもや親と一緒にできますか?
できます。世代を超えて同じコートでプレーできるのがピックルボールの特徴で、家族3世代で遊ぶ人もいます。施設によって年齢制限がある場合があるので、予約時に確認してください。
まとめ
- ピックルボールは、バドミントンと同じ広さのコートでパドルと穴あきボールを使う、初日からラリーが続くスポーツです。
- 覚えるルールは「下からサーブ」「最初の2打はバウンド」「ネット際ではボレー禁止」の3つ。
- 専用コートの初心者会なら、動きやすい服で手ぶらで行けて、1回1,000〜3,000円が目安です。
まずは近くのコートを見つけるところから。PICKLYで近くのピックルボールコートを探す